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思い出の伊勢路。 [旅]

梅雨明け直前の、どんより蒸し暑い日でしたが、
妹と一緒に日帰りで伊勢まで行ってきました。
近鉄で名古屋から片道1時間半の旅です。

伊勢神宮参拝が第一目的ですが、
祖父母が伊勢に住んでいたため、
昔の思い出を辿る旅にもなりました。

まずは、外宮から。
伊勢路01.JPG
遷宮後で、まだ新しいお社へ参拝です。
その後、バスで内宮へ移動。

伊勢路04.JPG
はい、赤福本店。
皆さんご存知なお店だとは思いますが、
私と妹にとっては、小さな頃から
春休み、夏休み、冬休み、と
祖父母や両親に連れられて通ったお店です。

その頃はおかげ横丁もありませんし、
お土産物屋さんと赤福があったくらいの記憶です。
今はお向かいに「赤福氷」専門のお店もありますが、
もちろん当時はありません。
猛暑の中で、かき氷にもひかれるものはありましたが、
ここは本店で「赤福3つ盆とお番茶のセット」でしょ、と。
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こちらも変わってません。
毎日毎日、早朝から休むことなく火がくべられているかまど。
伊勢路03.JPG

疲れも癒えたところで、
内宮参拝へ。
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宇治橋を渡り、奥へ進むにつれて、
大きなご神木の数々や、五十鈴川のせせらぎが
遠く昔の記憶をひとつづつ呼び起こしてくれます。
こちらも遷宮後の新しいお社に
無事参拝を済ませました。

もう一度おかげ横丁へ戻って、手こね寿司など食べて、
次の目的地、二軒茶屋餅角屋本店へ。
距離的にはさほど遠くもないのですが、
バスの本数があまりなく、
行きも帰りも時間的にはずいぶんかかってしまいました。

伊勢路09.JPG
こちらが二軒茶屋餅角屋本店です。
まるで時代劇のセットのような佇まい。
扱っている商品も「二軒茶屋餅」オンリー。
あまりに潔く、かっこいい。

この建物、赤福本店と形がよく似てます。
どちらも築100年を優に超える建物ですが、
切り妻造りと呼ばれる屋根の形をしており、
この辺りではお店だけでなく、
古い民家などにも似た建物が今も残されています。
それ以外にも、1年じゅう注連縄飾りをかけたままにしたりと
伊勢の風習は独特のものが多いように思います。
祖父母の家もそうでした。

IMG_20140716_172109.jpg
赤福餅のほうが有名かもしれませんが、
私たちは小さな頃からこちらのお餅が大好き。

400年以上前から、伊勢神宮へ水路で参拝される人たちの休憩所として
このお餅があったそうです。
お店のすぐ裏手には、勢田川の船着き場があります。


最初はお餅だけを売っていたのでしたが、
その後お醤油と味噌も作られるようになり、
道を挟んで向かいには醤油味噌蔵もあります。
(あ、今は地ビールも作られてます。)

醤油味噌蔵を、見学させていただきました。
伊勢路07.JPG
こちらも、築100年以上たってる当時と何も変わらない蔵とのこと。
お料理屋さんへ卸してる分と地元の人が買いに来る分くらいしか
作ってない、とおっしゃってましたが、
昔からの仕込みと発酵で今なお作ってます。

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この釜で、出来上がった醤油を炊き、
別の樽に移します。
ちょうどこの日、釜で炊いて樽へ入れたところだったらしく、
使い終わった釜を丁寧に洗っていらっしゃいました。
あたりは、醤油を炊いた良い香りが立ち込めてます。

伊勢うどんの汁は、このたまり醤油から作られていたとか。
ここだけ時間が止まって、当時の様子が目に浮かぶような場所でした。
昔を知る、長く勤めていらっしゃるご様子の方々に、
いろいろとお話しをうかがえてよかった。

さあ、宇治山田駅まで戻りましょうと思っても
バスの時間がまったく合わず、結局猛暑の中を駅まで歩きました。

いやー、他にも私と妹だけに分かる、
どーでもいい思い出の場所なんぞもあったりして、
大汗かいて、大笑いして、
名古屋へ戻ってビールで乾杯して帰りました。

小さい頃の楽しい思い出・・・、
なんて幸せなことでしょうか。

私たちを可愛がってくれた亡き祖父母、
休みごとに連れて行ってくれた母、
今回一緒に行った妹、
伊勢のお店の方々、
もろもろ深く感謝。

伊勢路10.JPG

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