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スタディツアー@SF&バークレー エディブルスクールヤード編 [旅]

アリスウォータース女史が手掛けたプロジェクト
「エディブルスクールヤード(食育菜園)」
の舞台である公立中学校
「マーティン・ルーサー・キングJr.中学校」を
訪ねる1日。

この日は、バークレーの住宅街にある公立中学校の中にある
「エディブルスクールヤード」を訪問しました。

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こちらが、今回訪ねた「マーティン・ルーサー・キングJr.中学校」です。

かつて、荒廃して落書きだらけだった中学校。
子供たちが学ぶ学校を再生させたい、
そのために校内に菜園を作り、種から収穫、調理して食べることを通じて
生徒たちに多くのことを学びとってもらうためのプロジェクト。
それが「エディブルスクールヤード」です。
はじまりは、バークレーという小さな町のこの中学校でしたが
今ではこの動きが全米に広がっています。

広い校内を歩いていくと、様々な生き物が育てられている菜園に到着します。
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植物のネームカードや、案内図なども、子供たちの手作りです。
ポップで可愛い♪
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果樹や野菜、ハーブ、穀物、様々な食べられる植物が植えられてます。
植物だけじゃありません、鶏やみつばちなども。

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苗も自分たちで作ってます。
フェリープラザのファーマーズマーケットで
子供たちが作った苗を子供たちが販売することもあるそうです。
植物を育てること+働いてお金を得るということ、という統合授業の一環でしょう。

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すてきな調理実習室もガーデンの中に建てられていて、
子供たちは収穫した食べ物を実際に調理して食べるというところまで
学びます。
ただ作って食べるのではなく、とれた野菜の原産地にちなんだ郷土料理から
民族のことを学んだり、五感を使うことを学んだりしてるそうです。
この日は、レッドビーンズシチューをみんなで作ってました。

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道具などはこの小屋に保管してあります。
いろんな人たちが使うので、色分けやグループわけがうまくされていて
それも子供たちの自主的な考えに基づくものだそうです。
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説明をしてくださってるのは
この中学校で食育担当をしてるカール先生。
ガーデンや施設を案内しながら現状などをお話ししてくださいました。
ほかに、もともとは歴史が御専門で、古くからこのガーデンに
携わってらっしゃるジョイ先生も途中から
一緒に回っていただくことに。

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鶏も平飼いであちこちに出没。
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これは、ミレット(雑穀)を収穫した後に、脱穀するための場所。
汗してたくさん収穫しても、脱穀したらほんの少しになってしまうことを知り、
1粒1粒大切に食べようとみんなが気付くようです。
収穫した子供たちの授業では、シリアルなどにして食べるのことでした。

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その後、学校全体の食事を賄うことができるカフェテリアにも案内してくださいました。
このカフェテリアでは、できるだけ地元の旬のものを使ってランチメニューを
作っているそうで、調味料などもオーガニックのものが置いてありました。
金銭的なサポートのことなど、いろいろなお話しをうかがうことが出来て
とても貴重な体験でした。

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何よりも、
街中の中学校の中ということを忘れてしまいそうな牧歌的な風景。
青い空、静かな空気、土、植物、鳥、虫、たちが、
ここは素晴らしいところなんだ、と語りかけてます。
様々な問題を抱えてる子供たちにとってもオアシスとなっているはず。

とても多くの学びの時間でした。
ただの視察に終わらないよう、
今後の活動や自身の考えに活かしていきたいと思っています。
素晴らしい時間をありがとうございます。

次回は、最終回(…たぶん)。
シェ・パニーズのことと、ほかにも諸々食べた美味しいものについて
ご紹介します。
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共通テーマ:グルメ・料理

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